2023年3月19日 説教要旨
協会共同訳では冒頭の1節が「主は私の羊飼い」と私が付きました。羊飼いである「主」と「私」との親密な関係がさらに明確に表現されます。これがマタイ福音書の「見失った羊のたとえ」(18:12以下)やヨハネ福音書に語られる良い羊飼いと羊との関係にも反映します。良い羊飼いは羊のために...
2023年3月12日 説教要旨
一日の労働が終わり夕べの涼しい風が吹くころ、人とその妻は、園を歩きながら神さまと交わるのが日課だったのかもしれません。神さまも園を歩き回られながら、人の労働の果実を喜んで下さった。「風」という言葉は「霊」も表わしますから、神さまのご臨在を語っているのかもしれません。そうして...
2023年3月5日 説教要旨
神さまは、「いのちの息あるもの」の中で、人間だけを「神のかたちとして」(聖書協会共同訳)創られました。この人間にだけ与えられた「神のかたち」とは、どのような「かたち」でしょうか。まず第1に、神様が創られた「生きもの」のうちで、人間だけが神さまと交わることができるものとして創...
2023年2月26日 説教要旨
コロサイ書第3章3節の「命」は、使徒信条の「永遠のいのちを信じます」の「ゾーエィ」と言われる「永遠の命」について語っています。永遠の命は、今は、神の右に座しておられるキリストと共に神の内に隠されている。そして、そのキリストが再臨なされる時に、隠されていたキリストが再び姿を現...
2023年2月12日 説教要旨
「罪の赦し」が、使徒信条の「聖徒の交わり」に続く位置に置かれています。これはとても興味深いことです。一つには、主イエス・キリストの十字架の御業はかつてゴルゴダの丘において成し遂げられたのですが、聖霊によってその御業が今、私たちの上に実現するのです。聖霊が私たちの内に働いて、...
2023年2月5日 説教要旨
「聖徒の交わり」という言葉に、私たちはうろたえてしまうのかもしれません。自分は「聖徒」と呼ばれるのにふさわしくないと思うからです。確かに私たちは罪の赦しが必要な罪人にほかなりません。それにもかかわらず、使徒信条は、教会は「聖徒の交わり」であると告白します。それは、私たちの交...
2023年1月29日 説教要旨
教会は「生ける神の子」であるキリストを信じる人々の群れです。地上の誰かではなく「生ける神の子」であるキリストを主と告白する私たちの上に聖霊の特別な働きが与えられます。聖霊のお働きがあるところに「聖なる公同の教会」と「聖徒の交わり」が実現します。聖霊の働きのゆえに、教会はこの...
2023年1月8日 説教要旨
「わたしの右の座に就くがよい。わたしはあなたの敵をあなたの足台としよう」(詩110:1)とあります。「神の右に座す」とは、父なる神と共に万物の支配する王座に就くということです。キリストこそ私たちのまことの王、真実の支配者であるということに他なりせん。主イエス・キリストをまこ...
2023年1月1日 説教要旨
主イエスが天にのぼられたとは、神の栄光の御座へのぼられたということです。キリストのへりくだり、謙卑の御業に対して、高く上げられることを高挙の御業と言います。高挙には復活も含まれますが、昇天はキリストの高挙を象徴的に表す御業です。主イエスは、天の御父によって復活させられ、高く...
2022年12月25日 説教要旨
中南米メキシコのクリスマスのお話です。メキシコの人々は、クリスマス前の9日間をポサダと名付けとても大切に過ごします。各家ではお菓子やおもちゃがはいっているくす玉をたくさん用意します。しかし、貧しいファニータの家ではクリスマスイブのごちそうがありませんでした。真夜中には村中の...