2025年5月25日 説教要旨

8 節には「だれでも」とあります。「すべて」を意味する言葉です。「例外なく、必ず」という意味でもあります。「求めなさい。そうすれば(必ず)与えられます」というのは実に奇跡の世界です。 求め続け、捜し続け、たたき続けるならば、「必ず」新しい発見と驚きと喜びが与えられる世界だということではないでしょうか。私たちの信仰生活は、いのちの躍動がその人自身の心の最も深い所から湧き出て来るのです。天の国（御国）とは、喜びの源泉が私たちの外側にあるのではなく、私たちの内側 にあるために、決して退屈な生活とはならない世界なのです。私たちの内からいのちの水が、生ける水の川が流れ出るような世界であり(ヨハネ7:38)、それによって被造物全体が活気づく世界です。そこは常に刷新されていく驚くべき世界なのです。それゆえ、私たちの信仰生活は何年たっても退屈さなどは全くありません。信仰生活は単に習慣的なものではないのです。

なぜなら天の父は、善いお方であり、自分の子には最も良いものを与えたいと願っておられる、父なる神であると主イエスは教えられました。ここでの「良いもの」について、マタイはそれが何かを記していませんが、ルカはそれが「聖霊」であるとしています(ルカ 11:13)。「聖霊」は「御国の福音」 をこの地上に目に見えるかたちで実現させるために、なくてはならない神からの賜物なのです。その聖霊の働きによって、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にして」あげる、つまり神や人に仕えることが可能となるのです。

今週も皆さんの生活が大いに祝福されますように。