2024年8月25日 説教要旨
「キリストの福音」というとき、パウロは、この言葉を二つの意味で用いています。第一に、福音はキリストによってもたらされる、という意味です。そして第二に、福音の内容はキリストに関するものであるということです。福音は、その内容であるキリストが神から与えられた救い主、御子であるとい...
2024年8月18日 説教要旨
主イエスの墓に向かう婦人たちは、途中で「話し合っていた」とあります。彼女たちは何を話し合っていたのでしょうか。「だれが墓の入り口から石を転がしてくれるでしょうか」と話し合っていました。普通ならまず行く前に話し合う内容です。「どうする、行っても無駄だ。墓の入り口には大きな石が...
2024年8月11日 説教要旨
マルコ福音書の最初は、「神の子、イエス・キリストの福音のはじめ」と始まりますが、福音書の最後で、イエスを知らなかったはずの異邦人「百人隊長」がイエスは神の子であると信仰告白して終わります。十字架のイエスの正面に立っていた百人隊長は、イエスの最後を見届けながら、「この方はまこ...
2024年8月4日 説教要旨
15章には6回にわたって「ユダヤ人の王」または「イスラエルの王」ということばが繰り返されます (2、9、12、18、26、32節)。当時の民衆が待ち望んでいた救い主は、「ユダヤ人の王」としてローマ帝国からの独立を勝ち取る軍事指導者でした。しかし主イエスはご自分が「王」である...
2024年7月21日 説教要旨
弟子のペトロはすべてを捨てて主イエスに従った人でした。ヨハネ福音書によれば、主イエスの教えを理解できず、多くの人々が主イエスを見捨てて去って行った後も、彼は残ったのです。時に主イエスから手厳しくお叱りを受ける時もありました。しかしなお、主イエスに従ってきたのです。主イエスが...
2024年7月14日 説教要旨
有名なゲッセマネの祈りをとおしていろいろな事柄を黙想してみましょう。今日の個所で非常に興味深い記述がひとつあります。「ここに座っていなさい」、「ここを離れず」と繰り返されるように、「ここ」が強調されているのです。「ここ」とは、主イエスが祈るために、「少し進んで行かれた」場所...
2024年7月7日 説教要旨
12人の弟子は誰もが、主イエスと出会うまでの生活をすべて捨て、イエスに従いました。たとえ、洗礼を受けクリスチャンになったとしても、それほどの徹底した生活の変化を経験する人はそれほどいません。 人生のすべてをイエスに献げたユダでさえイエスを裏切るのです。他の弟子たちも同様です...
2024年6月30日 説教要旨
マルコは敢えて「一人の女」の名前をここに挙げていません。しかし、ヨハネ 12 章の話と同じであれば、彼女はマリアです。あのマルタの姉妹のマリア、主イエスの足元でみことばを聞いていたマリアです。今日の箇所は、文脈からすれば、男性の弟子たちが主イエスを見捨て、...
2024年6月23日 説教要旨
「先生、御覧ください。なんとすばらしい石、なんとすばらしい建物でしょう」と弟子の一人が叫びます(13:1)。ガリラヤの田舎から出てきた弟子たちは、エルサレムの都にそびえる神殿の壮麗さ、美しさに心を奪われていました。これに対する主イエスの答えは「これらの大きな建物を見ているの...