2025年11月2日 説教要旨
- aomori1879
- 11月2日
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1994年 岩波新書最大のベストセラーに『大往生』があります。著者は永六輔さん(えい ろくすけ)さん。ラジオ番組パーソナリティ、タレント、随筆家、作詞家など多方面で活躍されました。「世の中が平和でも,戦争がなくても人は死にます、必ず死にます。その時に生まれてきてよかった、生きてきてよかった、と思いながら死ぬことができるでしょうか。そう思って死ぬことを 大往生…」と永さんは語っています。
今、記念礼拝で兄弟姉妹たちの名前を読み上げました。この方がたは皆大往生された方々です。年齢やどのような召されかたをしたかは関係ありません。私たちはおぼろげながら、その方々を知っているにすぎないかも知れません。しかし、私たちの人生のすべてを完全に覚えておられる方がおられます。聖書に記されている神さまです。 「主よ あなたは私を究めわたしを知っておられる」(1節)「座るのも立つのも知り、遠くからわたしの計らいを悟っておられます」(3節) 神さまは私たちのすべてをご存知です。私たちは、神さまに知られているのです。すべてにおいて守られているのです。「闇の中でも」病や苦悩の中であっても、召された後も、いや生まれる前から知っておられるのです。神さまが私たちを「知っている」とは、どういうことなのでしょうか。それは、ただ単に知っているということではありません。「いとおしいほどまでに、私たちのことを覚えておられる、心配している、愛しておられる」ということではないでしょうか。
先に召された方々と一緒に過ごしたすばらしい日々を忘れずに、思い出を大切にして、私たちも、この神さまに希望を置いて、生かされている日々を感謝しながら、精一杯歩んでまいりましょう。


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