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2025年2月2日 説教要旨

  • aomori1879
  • 2月2日
  • 読了時間: 2分

四福音書のうち、マタイだけは明らかにユダヤ人(ユダヤ人クリスチャン)を対象に福音書を書いています。その内容も旧約聖書の続き(完成、成就、更新)としてまとめられているため、新約聖書として27書簡の最初に置かれたのでしょう。旧い契約から新しい契約の橋渡しです。

さらに1節の原語を見ますと、「ダビデの子孫、アブラハムの子孫」と逆になっています。アブラハムが先に生まれたのに、ダビデが先に書かれているのです。マタイ福音書が、ダビデの子孫であるキリスト、つまり「王としてのイエス・キリスト」がこの福音書には強調され、聖書に預言されていた約束の王(メシア)が到来されたことを中心にして、この福音書を書いています。ちなみにマルコ福音書では、奇跡を行う神のしもべとしてのイエス・キリストが全面に現れており、ルカ福音書では、完全な人間であるイエスが、ヨハネ福音書では逆に、人間の姿をとった神であるイエスが示されています。サムエル記下7:17以下や歴代誌上17:11以下のナタンの預言を見てください。さかのぼり、アブラハムへの約束は創世記22:18以下から読み取れます。17節で「アブラハムからダビデまでが全部で十四代、ダビデからバビロン捕囚までが十四代、バビロン捕囚からキリストまでが十四代」と語り完全数を持ちいて神の救いのご計画が完全な神の御業であったことを示しているのです。

系図は決して偉大な信仰者たちの歴史というよりも神の再創造のみわざです。だれひとりとして、挫折のない歩みはありません。基本的なパターンはすべて、苦しみに会うことで、神に祈ることを教えられ、神が人間的な想像を超える形で、ご自身の憐みと恵みの不思議な救いの御業を貫かれておられるのです。この救いの御業の中に私たちがいるのです(ローマ1:6)

 
 
 

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