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2025年2月23日 説教要旨

  • aomori1879
  • 2月23日
  • 読了時間: 2分

ヨセフが煩悶している時、主の使いが夢に現れて、「ダビデの子ヨセフよ」と呼びかけました。「ダビデの子ヨセフよ」というのは、ダビデ王の血筋を引いている者らしいヨセフよ、という意味です。ただ「ヨセフ」とは呼んでいない。天使はヨセフを尊んで、「おまえはダビデの血筋を引いている。ダビデは信仰の人であり、カリスマ的な王として、信仰の力で国を救った信仰的偉人である。おまえはその血筋を引いているのだから、話をわかってくれるだろうね」と言わんばかりに、「ダビデの子ヨセフよ」と呼びかけているところが面白い。「心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい」(20~21節)ヨセフは眠りから覚めたのちに、主の使いが命じたとおりに、マリヤを妻に迎えました。生まれた子に「イエス」と名づけました。ここに、ヨセフがいかに霊感的な人であったかがわかります。常識で考えたら煩悶せざるをえません。正義感で、道徳論だけで処理しようとすると煩悶、彼女を愛すると思えばまた煩悶、思い巡らせても、義と愛の板挟みになって苦しむだけですが、彼は祈りの人でした。

神さまの啓が、示に素直に「はい」と従うこと、これが信仰ではないでしょうか。一言の弁明の言葉がありません。最初から最後まで沈黙のままですが、聖霊の導きに素直に従う。それはあたかも「世帯主」としての責任を全うする人物の姿です。この世界の世帯主であられる神さまに倣うがごとしのヨセフの姿に神さまのいつくしみと慈愛の御手を思わずにはいられません。

 
 
 

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