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2024年9月8日 説教要旨 上林順一郎牧師

使徒パウロはユダヤ人の熱心な律法主義者であるファリサイ派の家に生まれ、彼自身も「律法の義については非の打ちどころのない者」と自負するエリートでした。そのパウロ(サウロ)にとってナザレのイエスをメシアと信じるクリスチャンたちはユダヤ教への反逆者、異端者と思え、次々と捕えてはダマスコへ護送していました。ある時、護送の旅の途中で「わたしはあなたが迫害しているイエスである」という復活のイエスに出会い回心します。そしてエリートへの道を捨ててキリスト教の伝道者としての道を歩み出します。しかし、パウロの伝道活動には常に迫害や苦難や労苦が伴っていました。それにパウロには強い痛みを伴う病気もあり、伝道活動も思うように進まないこともしばしばありました。さらに彼が苦労して建てた各地の教会では混乱や分裂の危機も起こり、教会への心配事も絶えませんでした。パウロは自分の無力さや弱さを嘆き、もっと強く、豊かな賜物を求めて祈りますが、そのたびに「わたしの恵はあなたに十分である」との主のみ言が与えられます。パウロはそのみ言葉に支えられ「わたしは弱い時にこそ強い」という信仰の核心に生きることができたのです。

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