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2024年6月9日 説教要旨

ある律法学者の適切な答えに対し、主イエスは「あなたは神の国から遠くない」と言われました。しかし、神を徹底的に愛し抜くこと、そして、隣人を自分のように愛し抜くことができるのでしょうか。わたしたちの誰一人として、これを完全にできる人はいません。どんなに自分の力でがんばっても、神の国には、まだ距離がある、溝があるのだ、と言われているです。その溝は、どうやって埋められるのでしょうか。それは、神を愛し、隣人を愛することが、とても「できない自分であること」をしっかり見つめることです。自力では神の国に到達できないものであることを、しっかり知ることです。人間はただ神の恵みによってのみ救われるのです。

心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、神を、隣人を愛することのできない、罪深いこのわたしのことを、心を尽くし、力を尽くして、すべてを尽くして、命をかけて愛して下さる方がおられる。

それは、わたしたちのために、この世に下り、十字架につけられて、わたしたちの身代わりに、死んで贖ってくださった主イエス。罪深く、弱い私のそばにいつおられる主イエス。神の国から遠くないどころか、実は、とても、とても、遠い所にいる罪人であるとしても、その罪人であるがゆえに、私たちをお救いになるために、遣わされたのが、救い主イエス・キリストなのです。「力を尽くして愛する」とは自分の全財産をもって、捧げるという意味です。12章のやもめの献金がそうでした。生活費全部を捧げたのでした。わたしたちには出来ません。しかし、主イエスは天の御座を捨てて十字架の死に下りました。その主がいつも共におられるという信仰が、罪深いわたしたちの深い慰めになるのです。

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