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2024年6月30日 説教要旨

  • aomori1879
  • 2024年6月30日
  • 読了時間: 2分

マルコは敢えて「一人の女」の名前をここに挙げていません。しかし、ヨハネ 12 章の話と同じであれば、彼女はマリアです。あのマルタの姉妹のマリア、主イエスの足元でみことばを聞いていたマリアです。今日の箇所は、文脈からすれば、男性の弟子たちが主イエスを見捨て、裏切ったのに比べ、普段は見下されている女性が、真の信仰と愛の行いを示したというエピソードです。ナルドの香油は非常に高価な香油であります。客をもてなすために、一滴を付ければそれで十分のものであります。そして香油の壺自体も高価なものです。それを彼女は割って、一気に使ってしまったのです。現場にいた弟子がその浪費を咎めるのですが、三百デナリもする香油。一デナリが一日の労賃ですから、約一年分の価値のあるものが、一気に費やされたのでした。しかし、彼女にとってはそれでも足りない価値だったのです。わたしたちの主イエスがこれから死なれるのです!その尊い命が注がれ、血を流され、葬られるのです。その対価を思うのなら、彼女のしていることは、甚だ足りないとさえ思ったことでしょう。彼女は自分の 持っている物の最も高価なものを捧げました。数日前、同じように自分の能力以上の捧げ物をしたやもめの献金を想い起します。

主への奉仕は、計算して行なうものではありません。主ご自身の恵みに心から感動して、それに応答して行なわれる行為です。「はっきり言っておく。世界中どこでも、福音が宣べ伝えられる所では、この人のしたことも記念として語り伝えられるだろう」世界中どこでも、そしていつの時代にあっても、主の福音が宣べ伝えられる時には、この女性の行為は主イエスに対する模範的な献身の行為として覚えられるであろうと言われたのです。青森教会の140周年記念誌を読めば、このような礼拝者によって青森教会が今日まで支えられてきたことが改めてわかります。キリストの愛に心から答えようとする礼拝者・献身者たちの群れが、この津軽に多くいることを。

 
 
 

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