2024年5月19日 説教要旨
「私たちはどうしたらよいのですか」この質問は、ペトロたちが復活のイエスに向かって何度も発した質問だと思います。あるいは、「何ができるか」「何が許されているか」とも訳せます。イエスを裏切り、見棄て、見殺しにし続けている私たちに、一体何が許され、何ができ、具体的に何をなすべきなのでしょうか。ペテロの説教を聞き、良心を強く刺された当時の人々も同じように思いました。現代の私たちにも同じ立場に立たされています。「私たちはどうしたらよいのですか」 ペテロは宣言します。「あなたたちは悔い改めなさい」(38節)悔い改めるという行為は、ヘブライ語まで遡れば「立ち帰る」という意味です。踵を中心に回れ右をして、逆の方向に歩み出すことです。放蕩息子が本心に立ち帰り、父のいる自宅に戻り、父に謝ったように悔い改めるのです。 |
このようにして、ペテロの言葉を受け入れた者たちがバプテスマを受け、悔い改めました。その日に約三千の生命が加えら、120名の群れが、その日三千名と瞬く間に広がったのです。その大半は外国人です。聖書はキリスト教が凄まじい速さで古代社会に広がった理由を説明しています。元々多言語・多文化だったから、という理由です。反目し合う彼ら彼女たちは、一つのバプテスマを受けています。そこでは、キリストという新しい一つの衣を着るので、もはや男もなく女もなくユダヤ人もローマ人もなく、一つの交わりを形成できるようになりました。人類史上の新しい生活革命が生まれました。「教会の誕生」はこれほどの衝撃と驚きをもって拡大しました。生活革命は今もこの世において現在進行中です。
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