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2024年3月10日 説教要旨

【今週のメッセージ】

イエスさまの受難・十字架を阻止しようとした弟子ペトロの考えは、サタン(悪魔)のものである、と言うのです。「人間のことを思っている」というのは、ペトロが神さまの想いを考えているのではなく、自分の価値観や考えに留まっている、ということです。ペトロにとってイエスさまは偉大な人であり、イエス様にふさわしいのは成功や勝利、栄光であったのでしょう。自分が従うべき方は、苦しみや辱め、死とは無縁の方であるべきだ、と彼は考えていたのでしょう。彼にとってイエス様とは、自分の思いを実現してくれる方であり、自分にとって利益となると思うからこそ、彼はイエス様に従ってきたのでした。「あなたはメシアです」という信仰告白はいいのですが、メシア理解が違っていたのです。

ぜひ、この受難節の期間、イザヤ書53章以下を黙想しましょう。「私たちの聞いたことを、誰が信じえようか…彼は軽蔑され人々に見捨てられ多くの苦しみを負い病を知っている。…彼が刺し貫かれたのは、私たちの咎のためであった…背いた者のために執り成しをしたのはこの人であった」十字架は神さまの強い御心です。主イエスの十字架は一度限りのもので、私たちは「よく生きよ、愛の真理によく生きよ」(神のいぶきに「息よ」)と呼びかけられているのです。教会における信仰の長さは関係ありません。洗礼を受けたばかりの人も、何十年も信仰生活をしている人も、同じく、「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい」という言葉を聞くのです。 私たちの命もすべてが神さまのものですと、すべてを主におゆだねし、これからもキリストの命の中で生かされて行きましょう。


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