2024年10月27日 説教要旨
改めて私たちが今日の箇所から 学ぶのは、律法の重要さです。これはキリストへの信仰(真実)へと私たちがより良く導かれるために、神が与えてくださった有用な補助手段です。ですから律法の説教は大いに必要です。私たちはともすると、人々に受け入れられやすい神の愛とか神の恵みのメッセージだけを語りやすい。そして律法が語るある意味では聞きにくい罪やさばきのメッセージを薄めたり、割愛してしまう傾向にあるのではないでしょうか。その結果、福音は安っぽくなり、人々に軽んじられ、真に受け止められることがないという報いを刈り取ってしまいます。しか し神の方法は、私たちを福音へ連れて行くために、まず律法へ連れて行ったのです。これは私たちの経験を振り返ってみても、言えることでしょう。律法によって私たちは、自分でも知らなかった自分の本当の罪の姿を暴露され、責め立てられ、脅されて 初めて、キリストの真実によって救われたのではないでしょうか。これは神の方法なのです。律法が力を持って人々に臨む時、その人は、よりキリストの信仰(真実)によって救われ、助けられることになるのです。私たちはこの律法を与えてくださった神の御心に感謝したいと思います。これを捨てるのではなく、これによって益々自分の本当の姿、そのみじめな姿、卑しく汚れた 自分の現実を教えて頂きたい。その時に、私たちはイエス・キリストこそ神が備えて くださった唯一の救い主として信頼するように導かれるのです。この神の方法を感謝しつつ、益々キリストに信頼し、キリストにのみ救いを見出す信仰によって、神の恵みと平安の祝福へとへ十分に導かれる者になりたいのです。
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