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2023年7月2日 説教要旨

  • aomori1879
  • 2023年7月2日
  • 読了時間: 2分

「わたしのきょうだい(兄弟)たち」という呼びかけは、ヤコブの手紙の場合、区分点になっています。確認してみましょう。(1章2節、1章19節、2章1節、5節、14節、3章1節、4章11節、5章7節、5章9節、5章12節、5章19節)その後「~してはなりません」と命令が続きます。人を分け隔てしてはなりません。「人を分け隔てする」とは、「えこひいき」「偏見」「差別」「不平等」「特別待遇」「偏愛」「なおざり」といった言葉にも言い換えられます。人の外見を見て判断してしまうのです。人種的偏見、地域的偏見(都会/田舎)、学歴的偏見、身体的偏見、職業的偏見、経済的偏見・・など。聖書はそうした偏見「分け隔て」を非難しています。なぜなら、それは教会内にさまざまなバリア(障壁)をつくることで、神の家とはならないからです。しかしこの世においてはそうした偏見(バリア)はまかり通っています。教会はそうした偏見がぬぐい去られなければならない唯一の場所なのです。主イエス自身もはこの世での公生涯おいて人々のさまざまな偏見にさらされました。ナザレ出身という田舎者、大工の息子、どんな権威があるのか、おまえが神であるなら、十字架から降りてみよなどなど…しかし主は、御国の視点から、神のあわれみという視点から人々を見ておられました。自分の利害に関係する人にこびたり、へつらったりすることなく、また自分に敵対する者に対しても遠ざけることなく接されました。主は私たちにも「栄光の主イエス・キリスト」に属している者、御国を相続する者というビジョンを与えてくれます。そのようなビジョンが、キング牧師やインドのガンジー、日本の部落解放運動の源泉となったのではないでしょうか。現代の私たちにも尊い名(キリストに属する者)に恥じない生き方・生活実践が示されているのです。

 
 
 

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