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2022年11月13日 説教要旨

  • aomori1879
  • 2022年11月13日
  • 読了時間: 2分

おとめマリアより主イエスは生まれました。この「処女降誕」に代表されるように、聖書には私たちがなかなか信じることのできない奇跡がいくつも語られています。それらをどう受け止めるかは、聖書に基づく信仰の一つの大事な課題です。これらの奇跡話を単に神話としてとらえるのではなく、それぞれが指し示す「啓示」つまり神の御心を読み取ることが大切です。私たちは地と肉を備えているので「イエスもまた同様に、これらのものを備えられました」(ヘブライ2:14以下) 主イエスはまことの人になられたのです。「死の恐怖のために一生涯、奴隷の状態にあった者たちを解放なさるためでした」「事実、御自身、試練を受けて苦しまれたからこそ、試練を受けている人たちを助けることがおできになるのです」とも語られています。まことの神であられる方が、まことの人となられたのです。血と肉を備えた人間として生まれ、この世を生きて下さった主イエスは、私たちと同じように試練を受けて苦しまれました。試練や苦しみとは無縁でいることができたはずの神の子が、私たちと同じ人間となって試練を受けて苦しみ、そして十字架の死に至るまでに私たちと共に死んで下さった。だからこそ、主イエスは、私たちの苦しみを知って下さり、共に苦しんで下さり、人間を救うことがおできになるのではないでしょうか。ヘブライ書が言うように、すべての人間をとりなす大祭司となられることができるのではないでしょうか。福音の救いとは上から目線で、高みにおられる神が人間を憐れんで救われるというよりは、私たち人間と同じ低みにあるからこそ、そしてその徹底さのゆえに、驚くべき救いがもたらされるのではないでしょうか。

「インマヌエル」(神は我々と共におられる)ここに他の宗教には見られないキリスト教の福音の真理があります。

 
 
 

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