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1月28日の主日礼拝メッセージ(要約)を更新しました。

【深い底に希望のこだま】

聖書 エゼキエル書37:1−6

抜粋《そこで、主はわたしに言われた。「これらの骨に向かって預言し、彼らに言いなさい。枯れた骨よ、主の言葉を聞け。」》

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 預言者エゼキエルは神殿の祭儀に仕える祭司の家庭に生まれ、祭司となるべく訓練を受けた。時は紀元前6世紀、エゼキエルは異国の地バビロンに強制移住させられたひとりであった。

 そんなエゼキエルは強大な力を持つ異国の地でイスラエルの祭司として立つべく聖なる神殿を失ってしまった。しかし、その絶望に満ちた地で言葉や幻視による回復の預言が神から与えられた、そして、預言者として立ち上がり、絶望する捕囚民に希望のメッセージを語り続けた。

 神の霊がエゼキエルに働き、枯れた骨が広がる谷に行かされた。絶望的な場所である。そこで、エゼキエルには神から枯れた骨に向かって告げる預言の言葉が与えられた。「枯れた骨よ、主の言葉を聞け」と呼びかけ、神が枯れた骨に霊を吹き込むと生き返ることを告げた。

 すると骨が音を立てて集まり、それぞれの骨に筋と肉が生じ、皮膚が覆って人間の形になった。しかしその中に霊はなく、まだ生きた者ではなかった。彼は再び神に促されて「霊よ、四方から吹き来れ」と告げると、霊が彼らに入り、生き返って起き上がり、大きな集団となった、という。

 神はご自分との関係が壊れてしまっているがゆえに絶望のただ中に置かれている者を憐れみ、「主の言葉を聞け」と呼びかけておられる。その関係を回復しようとしてくださるからである。私たちにはかすかなこだまのようにしか聞こえないかも知れない。しかし、あなたの奥深いところにまで神の思いが確かに流れている。あなたを真に生かす霊が確かに流れている。

(2018年1月28日主日礼拝)

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