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2022年2月6日説教要約

  • aomori1879
  • 2022年2月5日
  • 読了時間: 2分

「糧、かて、食物、パン、食べ物」と訳される「アルトス」は、サタンがイエスに「これらの石がパンになるように、命じたらどうか」(マタイ4:3)と言ったところの「パン」です。またイエスが「パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか」(同7:9)と言った「パン」のことです。五千人の給食で与えた「二匹の魚と五つのパン」(同、14:17, 19)の「パン」です。しかし、ヨハネの福音書では「天からのまことのパン」(6:32)、それは「世に命を与えるもの」(ヨハネ6:33)であり、イエスが「わたしが命のパンである」(6:35)と宣言された「パン」も、同じく「アルトス」です。「言、ことば」となられた御子イエスが、「人はパンだけで生きるのではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」(マタイ4:4)と言われましたが、その意味は目に見える食物としての「パン」だけでは人は生きることができず、天から下ってきた「パン」を食べることで永遠に生きることができる(ヨハネ6:48~51)という意味です。天から下ってきた「パン」としてのキリストが、「アルトス」という隠喩(暗喩)として用いられています。


「この主の祈り」にある「糧(パン)」、「アルトス」は、単に私たちが口にする食物としての「パン」でなく、私たちが神と共に生きるに必要な、神と永遠に生きるに必要な「パン」、すなわち、キリストとキリストによってもたらされる天にあるすべての霊的祝福という「パン」という二つの意味を持っています。「主の祈り」を祈る時、この後者の天の霊的祝福を日毎に求め祈るようにしましょう。もちろん、自分だけでなく、隣人も同じ祝福にあずかるように共に祈るのです。

 
 
 

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