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2023年8月27日 説教要旨

  • aomori1879
  • 2023年8月27日
  • 読了時間: 2分

福音書の筆者であるマルコという人物は、主イエスの12使徒ではありませんが、主イエスを目撃し、使徒たちの時代をともに生きた人物です。12 使徒の筆頭、ペテロは彼を「私の子マルコ」(Iペテロ 5:13)と呼んで います。またこのマルコは使徒パウロの同労者バルナバの実のいとこ(コロサイ 4:10)であり、彼らとともに宣教の旅に同行した人物でした。このようにマルコは使徒たちとともに働き、そこで訓練され、その指導のもとでこの福音書を書いたと考えられます。

マルコ福音書は、日本人のように、聖書的な背景を持っていない人に書かれています。具体的には、ローマ人に書かれたと言われています。思い出してください。イエスが十字架の上で死なれたときに、ローマの百人隊長は、「この方はまことに神の子であった。」と言いました。それは、彼が聖書の預言が成就したのを知ったからではなく、全地が暗くなったり、地震が起こったり、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けたのを見たからです。つまり、理屈抜きで、超自然的な出来事を見て、単純に信じたのです。マルコは、このようなローマ人に理解してもらえるようなタッチで書いています。つまり、難しい教えよりも、イエスが行われた奇跡を多く描くことによって、この方がキリストであることを示したのです。

福音とは良い知らせのことです。イエス・キリストご自身が福音である、ということです。イザヤ書の40章以降に、この言葉が何回も登場しますが、マルコは、福音の内容を明確にしています。「福音は、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、信じる人すべての人にとって、救いを得させる神の力です」(ローマ1:16) 福音の言葉は、理屈でもなく、一時的に心を慰める気休めでもなく、人を根底から変える神の力なのです。

 
 
 

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