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2023年6月25日 説教要旨

  • aomori1879
  • 2023年6月25日
  • 読了時間: 2分

19節「だれでも、聞くに早く話すのに遅く、また怒るのに遅いようにしなさい」は、ヤコブの手紙全体の骨子と言って良いでしょう。「聞くには早く」人の話に耳を傾け聴くことは、大変大切なことですが、ここでは「真理の言葉(1:18)」「心に植えつけられた御言葉」(1:21)神の御言葉に聞くに早くということを述べています。神の御言葉に聴くことは、信仰生活の原点であり、土台だからです。「真理の言葉」、すなわち、イエス・キリストの福音により、私たちは神との交わりに新しく生きる者とされました。また、神は、御言葉を通し、私たちにお語り下さり、私たちは、御言葉を通し、神との交わりが与えられ、信仰が育まれていくのです。しかし、私たちは、これがどうしても遅くなりがちです。日常生活のさまざまな試練、苦しみの中で目の前の状況に先に、心奪われてしまうからです。その試練や苦しみが大きければ大きいほど、そうなりがちです。そして、自分で独走し、迷路に迷い込んでしまうことがよくあります。神は、そんな私たちの弱さをよく知っておられ、「聞くに早く」と仰せられ、何にも勝って「御言葉があなたがたの魂を救うことができる」と教えるのです。主イエスは「耳のある者は聞きなさい」(マタイ13:9)と言われました。みんな耳を持っているんじゃないですか。それなのに、耳のある者は聞きなさいとはどういうことですか。それは、聞き方に注意しなさいということです。というのは、確かに聞いてはいても悟らず、見てはいてもわからず、触れてはいても感じない人がいるからです。その心は鈍く、その耳は遠く、その目はつぶっているということがあるからです。だから、どのように聞くかはとても重要なことなのです。聴く(傾聴)時は、五感をもって聞きます。正しい耳が正しい目、口、心を養ってくれます。

「御言葉を行う人になりなさい」(1:22)も「わたしに向かって、『主よ、主よ』という者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである」(マタイ7:21)とおっしゃる主イエスの教えと同じです。

 
 
 

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