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2023年2月12日 説教要旨

  • aomori1879
  • 2023年2月15日
  • 読了時間: 2分

「罪の赦し」が、使徒信条の「聖徒の交わり」に続く位置に置かれています。これはとても興味深いことです。一つには、主イエス・キリストの十字架の御業はかつてゴルゴダの丘において成し遂げられたのですが、聖霊によってその御業が今、私たちの上に実現するのです。聖霊が私たちの内に働いて、キリストの十字架のあがないを私たち自身のものとしてくださるのです。ですから「われは聖霊を信ず」という第三項の位置に置かれているのです。また、私たちは罪赦されて聖くされたから、教会に集められるのではありません。私たちは罪あるまま、ただ神の憐れみによって教会に召し集められ、聖徒の交わりとされています。そして、その教会において、罪の赦し、体のよみがえり、とこしえの命という驚きべき約束が与えれているのです。罪の赦しとは、ただ口で「赦す」と言って実現するのではありません。共同体において互いに理解し合い、支え合い、共に生きることによって、罪の赦しは実現するものなのです。そのために、聖霊は教会を建て上げて聖徒の交わりとしてくださいました。使徒ペトロが「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい」(使徒2:38)と勧めたように、洗礼を受けて教会に加えられること自体が、神さまからの罪の赦しのしるしであり、また現実的な保証となるべき事柄なのです。そして、「われらに罪を犯す者をわれらが赦すごとく、われらの罪をも赦したまえ」と祈るように、赦されることと赦すことは固く結びついて、一つの事柄なのです。主イエスは、七回どころか七の七十倍までも赦しなさいと教えられました。無限の赦しを私たちがいただいているように、隣人に対しても「神さまのような憐み」をもつように勧められているのです。

 
 
 

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