2023年1月1日 説教要旨
- aomori1879
- 2023年1月6日
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主イエスが天にのぼられたとは、神の栄光の御座へのぼられたということです。キリストのへりくだり、謙卑の御業に対して、高く上げられることを高挙の御業と言います。高挙には復活も含まれますが、昇天はキリストの高挙を象徴的に表す御業です。主イエスは、天の御父によって復活させられ、高く引き上げられて、神の栄光を授けられました。
主イエス・キリストは肉の目では見えないお方となられて、遠くに行ってしまわれたのではありません。主イエスは私たちと共にいてくださらないのでもありません。主の約束「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタイ28:20)という約束は、さらに強まり、確固たるものになったのです。天とのつながりを示すものが「聖霊」です。8節に「しかし」と強調されています。「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける」とあるように、聖霊によって主の約束は実現したのです。聖霊が弟子たちに注がれて教会が生み出され、聖霊の宮であり、キリストをかしらとする教会において、主イエス・キリスト御自身が共におられることが実現しましたのです。今や聖霊において地域や時代までも超えて主イエス・キリストが共にいてくださる、新しい時代、聖霊の時代となりました。聖霊が天と地とを結ぶ「きずな」です。
主イエス・キリストは、今、いわば二つに引き裂かれておられます。天に上げられた教会のかしらとしてのキリストと、聖霊によってキリストの体とされた教会とそこに集められている私たちです。私たちの内にもキリスト御自身がおられます。かしらは天にあり、体は地上にあって、引き裂かれていますが、かしらなるキリストはご自身の体である教会とそこに生きる神の民を迎えに来られます。そうして本当に一つとなられるのです。私たちが天の御父のみもとへと引き上げられ、私たちにも主イエス・キリストの光栄、勝利の冠が授けられます。その日を待ち望み、「主よ、来たりませ」と祈りつつ、今年も地上の信仰の生涯を主と共に歩み抜きましょう。新年おめでとうございます。
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