9月17日の主日礼拝メッセージ(要約&動画)を更新しました。
- 平松牧師
- 2017年9月17日
- 読了時間: 2分
【大切なひとかけら】
聖書 コリントの信徒への手紙一 1章10−17節
抜粋《兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストの名によってあなたがたに勧告します。皆、勝手なことを言わず、仲たがいせず、心を一つにし思いを一つにして、固く結び合いなさい。》
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1年半にも及んだ使徒パウロのコリント伝道は実を結び、熱心な信仰共同体に成長した。ところが、パウロがコリントを離れてしばらく後のこと、コリントの信徒たちの間で問題が起きていることを伝え聞いた。そこでパウロは牧会的な意図を持ってこの手紙を書いた。
コリントの信徒たちの間で起きていた問題とは、10節【皆、勝手なことを言わず、仲たがいせず、心を一つにし思いを一つにして、固く結び合いなさい。】に言い表されている。つまり、彼らは勝手なことを言って仲たがいし、心も思いもバラバラで信仰的な結びつきがない、ということである。
パウロは【「わたしはパウロにつく」「わたしはアポロに」「わたしはケファに」「わたしはキリストに」などと言い合っている】という分派的な態度を問題視。「教会はキリストの体」という視点からも、パウロは【キリストは幾つにも分けられてしまったのですか】と書いて、気づきを促す。
誰かを尊敬することは大切、隣人とのつながりも大切。それが問題ではなく、その人を引き合いに出して自分の正当性を主張していることが問題なのである。さらに、【あなたがたはパウロの名によって洗礼を受けたのですか】という言葉からも、同種の問題を見出すことができるであろう。
根源的な問題として、根っこのところで何につながっているのか、ということがある。それは、パウロが自分の働きを語る中で触れた【キリストの十字架】に尽きる。どの人も「キリストの十字架」によって大切なひとかけらとされ、その大いなる命の恵みの中で日々生かされているのである。
(2017年9月17日主日礼拝)
【動画】
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