7月30日の主日礼拝メッセージ(要約&動画)を更新しました。
- 平松牧師
- 2017年7月30日
- 読了時間: 2分
【明け渡していこう】
聖書 創世記32章23ー31節
抜粋《「もう去らせてくれ。夜が明けてしまうから」とその人は言ったが、ヤコブは答えた。「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」》
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創世記25章以下のヤコブ物語。双子の兄エサウを出し抜いて長子の権利を横取りしたヤコブはそのために命を狙われ、逃亡生活を余儀なくされた。20年の時を経て、夢の中で告げられた神の約束に励まされ、兄エサウとの和解を願い、帰郷の旅に出かけた。
旅の途中、ヤコブはヤボクの渡しで家族や持ち物を先に渡らせ、自分はその場に残った。なぜ彼はヤボクの渡しをそのまま渡らなかったのか。兄エサウに対する自らの罪を思い、足取りが重く、心を落ち着かせる必要があったのかも知れない。
その時、ヤコブは何者か(ホセア書12:4では「神」「神の使い」とされる)と夜明けまで格闘することになった。しかも、【その人はヤコブに勝てないとみて、ヤコブの腿の関節を打ったので、格闘をしているうちに腿の関節がはずれた。】という。ヤコブは尚も離れなかった。最終的にはヤコブは「イスラエル」という新しい名を与えられ、この格闘は終わりを告げた。そして、足を引きずるヤコブが新しい一歩を踏み出そうとしていた。
この物語は祈りの格闘を描いているようにも思える。どんな状況でも「祝福してくださるまではあなたから離れません!」という信仰に支えられて、神と向き合い続ける。ヤコブがそうであったように、「自我」(エゴ)が打ち砕かれ、神にすべてを明け渡すところに新しい一歩が生まれるのである。古い自分が完全に打ち砕かれたところに、神の祝福が深く広く行き渡るのである。
(2017年7月30日合同礼拝)
【動画】
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